営業と内勤の温度差

私は現在まで約25年間営業一筋で今の会社に勤務しているが、営業と内勤には歴然たる温度差が生じている事を体感している。

この議論には双方共に言い分があり、どこまでたっても平行線に終わるのである。

もちろん、どちらが正しい、正しくないという次元ではない事は明白であり、比べる事が難しい。

『タマゴが先かニワトリが先か』の例えがしばしば出てくる事は皆様も衆知のの通りであろう。

繁栄する会社としない会社の違い

繁栄する会社としない会社

私がここで何を言いたいのかと言えば、営業と内勤が対立している会社は決して繁栄しないという事であり、逆に言うと外(営業)と中(内勤)がうまい具合に連絡の取れている会社は右肩上がりで業績を伸ばしているという事実である。

繁栄しない会社

繁栄しない会社は、バリバリの営業主体で営業マンは商品を契約してきたら後は内勤に丸投げで何もしなくても良いといった手法をとっていた。

営業側から見ると営業のみに集中することができ、また煩わしい事務をしなくても良いため環境的には全く悪くない。

しかし、当然のごとく会社のノルマは高く設定され、目標達成が一番の定義となる。ノルマを達成できなかった場合は叱責され、場合によってはお払い箱になるのである。

この様な会社は社員間ではギスギスの関係にあり、一体感を醸成する事ができない。

外と中の人間関係は信頼関係が生まれるべくもないのだ。

やがては不正やコンプライアンス違反が生じ、多くの会社は衰退の一途を辿る事になるのである。

繁栄する会社

一方、繁栄する会社は、総じて明るく活気がある。これはひとえに信頼関係がお互いの根底にあるからだ。

私の経験では中が外をリスペクトする場合が非常に多いと思っている。

外の人間はどちらかと言えば自己中心的な人物が多い、逆に内勤者は物静かで少々人付き合いが苦手なタイプが多い様に見える。

いわば真逆の性質なのである。

この相対する考え方を持った人間同士を纏める作業は困難を極め、経営者は強いリーダーシップと統率力を求められるのだ。

例として現パナソニックの松下幸之介氏、京セラの稲盛和夫氏などが挙げられる。

営業と内勤の結束力

営業と内勤の結束力

私の所属する会社にもこんな事があった。

それは一年前に私が大口の契約を獲得したのだが、納期がわずか二週間あまりで社長(お客様)の要望に沿えない可能性があった。

それに何よりも広告を作成する人員が致命的な程に足りておらず、私は大口契約の嬉しさも半分で途方に暮れていた。

しかし、今さら契約を破棄する事は会社にとっても大きな痛手を被る事となる。

私は上司、関係部署の人間を集め現状の事態を余すことなく伝える事にした。

そこでの結論は私の予想を遥かに超えるものであった。

営業仲間

やってみよう!皆でやればなんとかなる!

営業仲間

頑張って間に合わせましょう!

早速仕事の割り振りや人員配置の段取りが行われ、休日も返上して広告作成が行われる事となったのだ。

私は先日まで外と中の人間が一体感を持って仕事をする事は困難だと思っていたのでその皆の行動に驚くと共に感激であった。

それも嫌な顔一つせずに真摯な面持ちで仕事と向き合っているのである。

これこそが同じ方向に一丸となって進んでいるのだと感じ、改めて会社の素晴らしさを確認する事柄であった。

そして、その大口の契約は迅速な対応によって2週間後の納期に無事間に合わせる事が出来る様になった。

営業と内勤は敵同士ではない

営業と内勤は敵同士ではない

決して私は優れている訳ではなく、カリスマ性がある訳でもない。

しかし、熱意を持って仕事をすれば誰かどこかで必ず見ているのである。

また、困った時にはプライドを捨ててお願いをする事も大事であるという事を一番に学んだ。

できない営業マンは無駄に変なプライドを持っている。強く注意しただけで反抗心が生まれたり、一匹狼を演じて他の人と関わらないオーラを醸し出している。

逆にできる営業マンは無駄なプライドを捨て更なる高みを目指し、前だけを向いて進んでいる。

外と中の人間を区別するのではなく、同じ目標に対して動機づけをする事によって人の心は大きく動くのである。

営業も内勤も同じ会社である限りは敵ではなく味方なのである。